ヒヤリハットと事故報告書のボーダーラインがよくわからない。自分が当事者であれば、そして嘘偽りなく報告するのであれば、また第三者の職員が居合わせれば、それは明白だと思う。入居者様と自分以外の職員しかいない空間、例えばトイレなど、そこで起きた事はその二人にしか事実はわからない。
先日、そのトイレの中で事が起き、僕にヘルプを求めてきた職員がいた。トイレに行くと入居者様が床に座り込んでいた。僕は真っ先に「また」移乗時に落とした、と思った。何故ならその職員、僕がこのホームに入ってから、これまでに3回ほど同じ入居者様に対し、同じような事を起こしていたからだ。3回目は先週に起こしたばかりだ。僕がそう思ったのも無理はない。車椅子の方で便座との移乗時に起きたことだった。
しかし、その場に居合わせたわけではないので、それはあくまで僕の思い込みにすぎない。その職員の言い分は、移乗の際、危なかったら、床に座っていただいた、とのことだった。
その入居者様に対し、事を起こしてしまうのが、その職員だけというのが不思議だ。他の職員は起こしたことがない。それがヒヤリハットであれ事故報告書であれ、その職員の介護技術になんらかの問題があるのではないのだろうかと思う。どちらの文書で報告するかなんてことは、大事ではあるけれど、この場合はどうでもいいことだ。どうして同じ職員が同じ入居者様に対して同じことを何回も起こしてしまうのかをもっと問題視すべきだと思う。
これが仮に今にも落ちそうな瞬間で、その職員が「誰か来てぇお願いぃ」とでも言っていたのなら、僕はすぐさま駆け寄り、起こりうるであろうことの防止の手助けをし、「いやぁ、さっきはヒヤッとしましたねぇ」となっただろう。
ちょっと前に、この業界に5年以上いる職員に、ヒヤリハットと事故報告書のボーダーラインについて聞いたことがある。出血を伴うなどの事故は除いて、何か事が起きてしまったらそれは事故報告書、何か事が起きる前にそれを防止できたらヒヤリハット、とのことだった。それが頭にあったものだから、事実関係を確認せず、「それは事故報告書だと思いますよ」と強く言ってしまった。事実関係を確認せず言ってしまったことは反省しなければならないが、前科のある職員だったからそれは仕方ないことでもあるのかなぁ。
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